呉服屋さんとのクイズ対決で学んだ帯の季節と選び方【惜しい!と言われた話】

着付けを始めて帯合わせに迷った事ありませんか?
帯は初心者さんを迷わせる大きな壁。

特に「透けてないのに通年OKな帯」と「夏に締めたら『惜しい』と言われる帯」
これは着物勉強中の私にとっても悩ましいところです。

今回は、そんな私のリアルな体験談をもとに、「夏の帯・通年の帯・夏以外の帯」の境界線をお話していきたいと思います。

①7月のパーティーで「惜しい!帯が夏じゃない!」と言われた話

それはある7月のこと。
着付け教室のパーティーに参加した帰り、馴染みの呉服屋さんに私の着姿を見せに行きました。

呉服屋の店長さんがまず放った言葉は。
「素敵素敵。でも惜しい!帯が夏用じゃないなー」

え?これ販売会で夏の単衣と合わせて買ったものだよ?
確かに色は紺地だけど、ブルーと金の小花が軽やかだし、何より着付けの先生と一緒に選んだものだよ?

「どういうこっちゃい!!?」
軽くパニくりました笑。

そんな戸惑う私を店長さんが「こっちおいで」とお店の帯コーナーに連れて行き、そこから帯についての勉強会が始まったのです。

②帯にも季節がある?基本の分類は3つ

ざっくり言うと、季節で分けられる帯の種類は3つ。
「スケスケ夏用」(7・8月専用)
「スケてないけど夏OK用」(いわゆる通年帯)
「スケてない夏NG用」(夏以外の3シーズンで使用)

「スケていないのに1年中使える帯」ってなんじゃい!
なんだそのあいまいなグラデーション。
そう思う方も多いはず(私の様に)

でも、ちゃんと区別できるポイントがあるんです。

① 7月・8月はこれ一択!向こう側が透ける「夏帯」

まずは一番わかりやすい「夏(7月〜8月)」専用の帯。

  • 見分け方: 帯を光に透かしたとき、向こう側がシースルーに見える
  • 主な種類: 絽(ろ)、紗(しゃ)、麻、羅(ら)など

これは網目のように隙間が空いていて、見るからに涼しげな素材です。
メッシュ素材のようなものなので、これを7月に締めていれば文句は言われません。
逆に、10月〜4月頃にこれを締めていると「寒々しい!」と言われて心も身体もヒエヒエに。

② 透けないのに1年中使える「通年帯」

私が一番混乱した「透けてないけどいつでも使っていい」と言われる帯の正体。
その代表格が「博多織(はかたおり)の献上柄(けんじょうがら)」や「すくい織り」と呼ばれる帯です。

  • 見分け方: 透け感はないけれど、生地がペラっと薄く、パリッと硬い
  • 主な種類: 本場筑前博多織(献上柄)、ざっくりした織りの洒落袋帯など

特に博多織の献上柄は、絹の糸がギュッと詰まっていても薄手
夏でも冬でも、単衣(ひとえ)の季節でも、本当に1年中締めてOKというチート級の万能帯です。
これを持っていればほぼ季節を気にする必要がないので、初心者さんにはぜひ最初に持ってもらいたい1本です。

すくい織りは5月後半から9月頃まで、単衣に合わせて着れる帯
盛夏用のメッシュや秋用の落ち着いた色合いなどバリエーションが豊富で、季節に応じた選び方ができます。
ただ、真冬にはちょっと薄手で寒い印象を与えるかな?
悩んだら呉服屋さんやベテランの方に聞いてみましょう(投げます)


帯の見分け方をクイズで教えてくれる店長さんみたいな、信頼できる呉服屋さんの見つけ方はこちら👇
呉服屋が怖いのは理由がある!入る前に知っておきたい見分け方と断り方【実体験】

③ 一番数が多い!秋・冬・春に締める「夏以外の帯(袷用)」

そして、私が7月に締めていって「惜しい!」と言われてしまったのが、どうやらこのタイプ。

  • 見分け方: 透け感が一切なく、触ると「ずっしり」「ほっこり」して厚みがある
  • 主な種類: 塩瀬(しおぜ)、ちりめん、重厚な金糸銀糸の袋帯など

着物の世界で一番流通している、10月〜5月(袷・あわせの時期)に締める定番の帯
生地がしっかりしていて温かみがあります。
私のような素人には全く分かりませんでしたが、プロの目だとこれは「うわ、暑そう!」だったよう。

「なんでよ!軽くて涼し気だよ!」と必死で抗議しましたが、店長さんは「フッ」と鼻で笑っていました。
まったく帯の世界は奥が深い…。

③呉服屋さんとのクイズ対決。そして戦いは始まった

さて、店長さんに帯コーナーに連れて行かれた私。
彼はいろいろな帯を手に取り、私に見せてくる。
そこから店長さんと私のクイズ対決が始まりました🔥

店長:「これは?」
私:「通年!」
店長:「ブッブー!夏以外でーす!」

店長:「じゃあこれは?」
私:「素材が軽そうだから夏!」
店長:「ブッブー!通年でーす!」

もはや遊ばれているとしか思えない。

私:「着付けの先生も、単衣に合わせてOKって言ってたよ?」
店長:「OKではあるけど、着物が淡い水色でバランスが悪いよ。真夏向きではない」
私:「うう…先生ヒドイ」
店長:「多分、気に入ったものを買ってほしいという気持ちから細かくは言わなかったんだと思う。それって大事なことだからね。」

さりげなく先生をフォローする優しい店長。

店長:「こうやって触ったり見比べたりすることで、どんどん目が肥えてくるから、どんどん見て勉強していくといいよ」

さりげなく「お店に来てね♡」と勧誘するやり手店長。

実際にこうやって帯を手に取り、質感や色合いを「体感」することで、自分の中での帯の種類がかなりはっきりしてきたように思います。
こんな良い機会を作ってくれた親切な店長さんに感謝。
まあ、ほんとはまだ間違えるんですけどね笑。

オマケ
これは店長さんに「通年」と言われた別の帯
やっぱり分かんなーい!笑

④帯の見分け方はだいたいでいい。迷ったらプロに聞く!

季節帯の見分け方、合わせ方は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
後はだいたいで構いません。

  • 向こうが透けるのは「夏専用」
  • 薄くてパリッとした博多織などは「通年OK」
  • ずっしり厚手で透けないのは「秋冬春用」

ぶっちゃけて言います。
「透け感を狙え」
これが一番確実です笑。

皆さんも疑問があったら、どんどんお店に足を運んで、どんどん質問してみてください。
そのうちにだんだんと帯の区別ができるようになりますよ♪
間違えたって大丈夫、みんなと一緒に学んでいきましょう!


ブッブーを連発した私が辿り着いた万能帯笑。まずはいち利モールで博多織を探してみて!季節を気にせず締められる1本が必ず見つかりますよ😊


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