焼肉屋の紙エプロンをつけて先生に怒られた話【着物ランチの汚れ防止術】
着物でランチ、それは至福と恐怖が混ざり合う時間。
私がやらかした失敗5選。
まずは、焼肉屋の紙エプロンをつけて先生に笑われた話から始めましょうか。
それは、着付け教室のランチ会。
席についた私がバッグから取り出したのは
「焼肉屋でもらった紙ナプキン」
「準備万端!」と料理を待つ私に、
「ダメダメダメ!恥ずかしいわよ!(笑)」と先生の喝が入りました。
…そうです、紙ナプキンは着物の世界ではNG。
お店側が用意してくれる物なら別ですが。
(大きくて便利なのにー)
そういった失敗談を、実はいくつも持っている私(笑)
皆さんには安心してランチを楽しめるよう、失敗談を交えながら対策をお話していきましょう。
① 食事の前の「3つの準備」があれば安心
席に座る前、あるいは注文した料理が届く前に、この準備をするだけで安心感が違います。
もちろん、紙ナプキンはNGで。
① 大判ハンカチやナプキンをセット
ハンカチの角を少しだけ帯の上部(帯揚げのあたり)に挟み込みます。
こうすると食事中にずり落ちる心配がなく、胸元から膝までをしっかりガード。
うっかり食べこぼしても安心です。
レストランのナプキンより、自前の「大判ハンカチ」を使いこなす方が上級者感が出ます。
もちろん、着物ガード用の専用のエプロンを1つ持っておくのもおすすめです。
身幅も長さも大きめなので、大切な着物をガッチリ守ってくれます。
焼肉屋で紙エプロンをつけて先生に怒られた私が辿り着いた本命エプロン笑。ポーチ付きでバッグにポンと入れておける!
② クリップをバッグに忍ばせておく
もし着物クリップを持っているなら、襟元にハンカチを留めて「簡易エプロン」にする方法も。
食べ歩きの際には非常に有効です。
袂(たもと・袖の下の部分)が邪魔になりそうな時は、小さなクリップで左右の袖を帯の後ろや脇で留めてしまいましょう。
最近は「袂留め」という専用の可愛いクリップも売っています。
100均の材料などでも簡単にできますので、自分で作ってみても楽しそう。
私は袖を料理に食べさせてしまった失敗から、必ずクリップを持ち歩くようにしています。
袖が料理に食べられそうになったら即装着!小田巻付きで着物を傷めない優しいクリップ😊
羽織留めにも変身!1つで何役もこなすアレンジ自在なクリップ
※検索の際は「着物クリップ ひも付き」や「エプロンクリップ」
または「袂クリップ」などで検索してみてください。
③ 椅子には「浅め」に座る
深く座りすぎると帯が潰れたり、背もたれで帯結びが崩れたりします。
少し浅めに腰掛け、背筋をスッと伸ばす。
それだけで写真映えする美しいシルエットになります。
前かがみになりすぎると、帯でお腹が圧迫されて苦しくなるので気をつけて。
② 実践!汚れを防ぐ「美しい手の動き」
和食でも洋食でも、共通して使える「着物ならでは」の所作があります。
これをしていると、「おっ、着物に慣れているな」と周りからの評価もアップ♪
「逆の手」を添えるのが最大のコツ
遠くのものを取る時や、お醤油を差す時など、右手を伸ばすなら左手で右の袖口を軽く押さえるようにします。
これだけで、袖が料理に触れて汚れるのを防げるだけでなく、動作がぐっとおしとやかに見えます。
ひと口は「小さめ」に
着物は帯で体幹が固定されているため、大きく口を開けるのが意外と大変!
食べ歩きの団子やサンドイッチなども、なるべく小さく口に運ぶように意識してみて。
おしとやかに見えますし、口元の汚れも防げます。
👹鬼門!「お醤油やソース」との戦い方
和食ならお刺身のお醤油、洋食ならハンバーグのソース。
これらが袖に飛ぶだけでも大変なのに、私は料理に袖をドボン!
おまけに、焦ってその時ケアした跡は、しっかりシミとなって残ってしまいました(トホホ)
ソースがたっぷりかかっている系の食べ物はなるべく避けたいところですが、出てきたならここは覚悟を決めて、上品に美しく戦いましょう!
- 「手皿」はNG、でも「小皿」は味方!
手のひらを皿代わりにする「手皿」は実はマナー違反。
代わりに、お醤油の小皿を胸元まで持ち上げて迎えにいくのが正解です。 - 「身を乗り出さない」ための箸使い
遠くのものを取ろうとして袖を汚したり(私の失敗!)、ソースをこぼしてしまうパターンが多いです。
「遠くのものは、誰かに取ってもらうか、自分でお皿ごと引き寄せる」のが優雅に見える鉄則です。
できた汚れはプロにお任せ!
どんな汚れも自己ケアは危険です。
プロにお任せするのが一番確実で安心。
近くに着物取り扱い店がないときは、宅配サービスが手軽です。
自己ケアで水シミを作った私が信頼するプロの宅配クリーニング。帯がニトリ以上になって返ってきた実績あり笑
2. 意外と盲点!「グラスの結露」対策
冷たい飲み物のグラスについた水滴が、膝の上の着物にポタポタ…という失敗もよくあります。
濡れた手で着物を触るとシミになって、あとのお手入れが大変。
こまめに指を拭いたり、コースターなどを上手く活用して乗り切りましょう。
- コースターを「盾」にする
グラスを持ち上げる際、反対の手でコースター(または予備のハンカチ)を下に添えながら移動させると、水滴が着物に落ちるのを防げます。 - 乾杯は「控えめ」に
グラスを高く上げすぎると袖口から腕が見えすぎてしまいます。
脇を締め、少し低めの位置で微笑むのが、着物美人の乾杯スタイルです。
3. 食べ歩きの注意点
はいはい、こちらももちろん(笑)失敗談がございます。
特にソフトクリームは取り扱いに注意。
べチャッ!という音と共に、着物と草履に落ちる瞬間の絶望は、もう言葉には言い表せませんからね!
「前かがみ」は厳禁!
お団子やソフトクリームを食べる時、つい顔を近づけて「前かがみ」になりがちですが、これは着崩れの原因になります。
「食べ物を口の方へ持ってくる」のが基本。
こぼれそうなものは、ハンカチを添えて受け皿代わりにしましょう。
前もってハンカチで胸元をカバーするのも汚れ防止になります。
4. もし汚してしまったら?
気をつけていても、汚れてしまうことはあります。
その時の鉄則は「こすらないこと」
汚れを放置しておくと後々大変なことになるので、気がついたらすぐに応急処置を。
- 乾いたハンカチやティッシュで、水分を「吸い取る」ようにポンポンと叩きます。
洋服だと少し濡らした布で処置したりしますが、着物(特に正絹)は水が大敵!
濡れた部分が縮んでしまい、「水シミ」の原因になってしまいます。 - おしぼり(特にアルコール入り)でゴシゴシ擦るのは絶対にNG!
生地を傷めたり、輪ジミになったりします。 - 帰宅後、なるべく早めに専門店へ相談しましょう。
持ち運べるスプレータイプのシミ取り液もありますが、素材によって注意が必要です。
特に正絹はデリケートな素材なので、自己流ケアは厳禁。
やはり餅は餅屋にお任せするのがベスト。
お会計の前に!食後の「3分身だしなみチェック」
美味しいものを食べた後は、つい気が緩みがち。
お店を出る前に、サッと化粧室の鏡でここだけは確認しておきましょう。
- 帯のゆるみと「おはしょり」のチェック
たくさん食べた後は、帯が少し苦しくなったり、逆に動いているうちに緩んだりすることがあります。
帯の下から「おはしょり」がモコモコとはみ出していないか、帯が下がってきていないかを確認。
もし緩んでいたら、帯の中にハンカチを一枚挟むだけでも安定感が戻ります。
★筆者の失敗★
食べ過ぎて帯が苦しく、気持ち悪くなった私。
帯を緩めようと、指を入れて帯を「グイッ」と引っ張ったら、後ろ側が「パーン!」と外れてしまいました…。
(これはもはや着付けの問題) - 襟元の「浮き」と「食べこぼし」
お喋りや食事に夢中になっていると、襟元がパカパカと浮いてしまうことも。
そんな時は、両手で左右の襟を軽く引き、胸元を整えます。
あわせて、クリップを外した後に「うっかり汚れ」が残っていないか、明るい鏡で最終チェック! - 背中の「たれ」のシワを伸ばす
椅子に深く座っていると、お太鼓(帯の結び目)の下部分が潰れてシワになりやすいです。
背中に手を回して、帯の下のシワを左右に軽く撫でて伸ばすだけで、後ろ姿の美しさが復活します。
まとめ:一番のスパイスは「楽しむ気持ち」
マナーを意識しすぎてガチガチになっては、せっかくの料理が台無しに。
(とは言え、私のようにはしゃぎすぎて失敗しすぎても困りもの)
「袖を押さえる」「ハンカチでカバー」「落ち着いた所作」という基本を守れば(そして私の失敗談を思い浮かべれば)、あとはリラックスして楽しんでOK!
美味しいものを食べて、幸せそうな笑顔でいることが、着物姿を一番美しく見せてくれますよ。
★おまけ★
失敗談5つ、探し出せましたか?
※レンタルなら着物お出かけもサクッと!
着物ランチを思いっきり楽しみたいなら、汚れを気にしないレンタルという選択肢も!

